ハルトソルトの完成形

写真はイメージになります

最初の自家製「クレイジーソルト」を開発したのは2014年のこと、

塩分濃度71.63%のものでした、

しかしそれがなかなかの好評で、当時の経営する各店舗で販売をするまでになり、

小さなカップでよく売れていました、

実物40g

それから改良に改良を重ねて、若干の塩分を抑えて、

市販のクレイジーソルト系は塩分濃度が30%〜80%とマチマチで、

だいたい、60%、半分強の塩分濃度から「塩」としての扱い、

60%の塩分濃度を切ると「調味料=スパイス」感覚として分類できるのではないでしょうか、

そんな結論に落ち着きました、

 

これは長年(40年以上)飲食に関わってきて経験則に基づくものです、

厚生省なんちゃらかんちゃらでは決まっていませんのであしからず<(_ _)>、

それと最初の「元祖」のクレイジーソルトがある程度完成されていて、

なかなかその元祖を超えられるものを作れなかったのですが、

2019年に発売された、和歌山のアウトドアショップオレンジさんの「ほりにし」

アウトドアスパイスの定番ですね、この「赤」に今年出会い、

「これは並いる競合のトップクラスだ」と感じ、再度ブレンドにチャレンジ!

とりあえずあるもの全部買っちゃうんです(笑)

それで今回「ハルトソルト」として完成系が完成(笑)

ハルトはご協力を頂いている方の息子さんのお名前から戴きました、

なんせ語呂がいいのでズバリ一発採用です(笑)

 

ただ一般のソルトスパイスの中では塩分濃度をギリギリまで高くしているので、

たぶん一般家庭向けというより、飲食店店舗向けになるのではないかなと思っています、

 

というのも、価格にも依りますが、やはり塩分が少ないと消費量が多くなります、

アウトドアのBBQなどで4〜5人で使うと、

ほりにしさんの100g一瓶くらいは一回で使い切りになるのではないでしょうか、

ですので、ハルトソルト完成形では59%の塩分をキープし、

元祖の塩分がしっかりした71%クラスは、よりプロユースとして活躍してもらえます、

 

ブレンドはほぼ変わらないのですが、

成分表示をすると以下のようになります、

 

まず元になる「塩」ですね、

これは海水塩を使っています、立釜方式で作られる「粗塩」です、

人間の身体に微量栄養素として必要なマグネシウム、カリウム・カルシウム、

いわゆる*五大栄養素の中の「ミネラル」が多く含まれる塩が理想です、

*

この「立釜製法」で作られる塩の結晶はキューブ型(四角立方体)になります⬇️ ぼくはこの塩の味もさることながらこの結晶の形にこだわりました、とにかく扱いやすいんです。また岩塩・他の海水塩・サラサラの塩、ありとあらゆる塩を試しましたが、この塩に勝るものは出会えませんでした。ヒマラヤやパキスタン岩塩ではなく海水塩にこだわるのは、ぼく自身すし調理師経験者で、やはり日本人は四方を海に囲まれ魚を食べる文化ですので、海水塩が食文化の歴史的にも日本人の身体に合っていると思うからです。

続いてブラックペッパー、黒胡椒です、

産地へのこだわりはないのですが、ホールをミルで粉砕して混ぜ合わせ、

粗挽と八割りサイズに分けています、香りと食感の両方をこの黒胡椒に求めています、

産地はインド、マレーシア、ベトナム等を試しましたが大差はありませんでした、

差があるとすれば収穫の時期、また生産者によるもので、

こちらではどうしようもないと判断しました、

黒胡椒も白胡椒もピンクペッパーもグリーンペッパーも全て同じ胡椒ってご存知でしたか?収穫時期やその後の加工の段階でそれぞれの胡椒に分類されるのです

続いて、ガーリック、ニンニクですね、

これもアメリカ産、中国産、日本産とあるのですが、

日本産は高価である上にやはり辛味が強い、中国産も優れものですが、

アメリカ産の香りを優先してアメリカ産、もしくは中国産にこだわっています、

このガーリックもフレーク状のものを粗挽にして、
半分は粉末を使っています、これも優しい香りと、
口の中で噛んだ時のテクスチャーを味わいたいからです、

ハーブ系は4種類に絞り込んでブレンドしています、

このハーブ系のブレンドだけは各社さまざまで、

まぁぼくも初期の頃、20〜30種類のハーブやスパイスを取り寄せて

「ハーブ大辞典」なるものを読み漁り(笑)

一時期ハマってしまって薬膳まで手を伸ばしていまいました(笑)

漢方はすごいですよ〜〜〜〜〜(笑)

 

ひとつ目は「ローズマリー」です、

ローズマリーはお肉(牛肉)には抜群に相性がよく、

ヨーロッパ、西洋料理では定番中の定番ですが、

対美容の効果や、リラクゼーション、身体への効能がすごい!

一部抜粋して添付しておきます、

 

心への効能~集中力アップ、リフレッシュなど~

脳に心地よい刺激をもたらし、精神を高揚させる働きがあります。無気力や憂うつによく効き、活力をあたえ強化します。
自分に自信がなく、強い自我に欠ける人が、自信をもち、自己実現に向けて行動できる強さを与えてくれます。考えすぎをなくし、自分の能力に自信が持てるようになります。
他にも日中の活動時間の集中力や記憶力をアップさせ、脳の機能を向上させる働きが期待できるので、勉強や仕事で集中したいときなどリフレッシュにもなりおすすめです。

体への効能~鎮痛、血行促進など~

ローズマリーはリンパや血液の流れを良くし、代謝促進なども期待できるので、疲労回復や冷えの解消にも効果的です。筋肉の強壮にもつながり、筋肉痛やこりにも効きます。抗菌、抗真菌作用もあるので、咳や気管支炎、喉の痛みにも効果的です。

皮膚への効能~抗菌、育毛~

肌への作用は、血行をよくして代謝を促してくれるので、肌のターンオーバーにももってこい。特に頭皮の不調改善に優れます。頭皮の血行が良くなると、抜け毛や育毛促進にいいと言われています。また、白髪やフケの悩みにも有効です。
ニキビや日焼け、火傷などの炎症を鎮めるのにもおすすめです。

続いてこだわりのハーブは「バジル」です、

バジルは生を乾燥させてチップ状にしたり、

ホールを粉砕して使用しています、

産地は自家栽培の場合、フランスからの種を使っています、

またエジプト産、フランス産のドライハーブを取り寄せています、

バジルはとにかくトマトとの相性が抜群で、

栽培するときもトマトの付近にはバジルを植えるくらいです、

害虫除け効果もあるようで、トマト農家さんの必須アイテムになっています、

 

ですので、このバジルのおかげでサラダや、焼きトマト、

トマトソース系のパスタにも合う「ハルトソルト」に仕上がっています、

 

バジルにもビックリするくらいの効用があり、

以下に記載しておきます

 

  1. 粘膜や皮膚を正常に保つ「β-カロテン」
  2. 強い抗酸化作用を持つ「ビタミンE」
  3. 骨や血管の健康維持に役立つ「ビタミンK」
  4. 塩分の排出を促す「カリウム」
  5. 歯や骨の主成分「カルシウム」
  6. 貧血対策に役立つ「鉄分」

すごいですね!

次の必須ハーブは「オレガノ」です、

オレガノはもはや「薬膳」か?と思うくらい(笑)

やはり薬草の域に達しています(笑)

エジプトが原産とも、地中海沿岸ですね、

 

やはりハルトソルトにも乾燥のオレガノ(ドライの方が香りが格段に強くなる)を

エジプト原産のみを仕入れています、

日本名は「ハナハッカ」でこのオレガノがあればマジョラムの代用としても使えます、

 

また注意点としては妊婦さんは食べない方がいいと言われていて、

子宮への影響が論文で発表されています(子宮の収縮作用)

しかし葉酸という女性には必須のビタミンも含まれており、

賛否両論があるようです、以下に栄養素を記載しています、

 

またハーブティーでも利用できるのですが、利尿効果がすごい!

すぐトイレに駆け込みます(笑)

浮腫(むくみ)が取れる効果も期待大です!

 

ただハルトソルトに含まれるのは100g中1.5gと微量ですので心配は要りません、

まさかスパイスを一度に10gも使うことはないと思いますし(笑)

 

以下に効用を記しておきますが、ハーブの世界ってほんとに奥が深くて、

まだまだ発見されていないことがあるらしく、未知の植物群とも言われています、

 

 

  • ビタミンA:ビタミンAは、抗酸化作用、皮膚や肌の粘膜を作る、人間の視覚情報の伝達に関わるビタミンです。体内にある活性酸素を協力に除去し、肌の生成にも関わるため美肌作用、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎます。加えて、視覚情報に関わる神経伝達に不可欠なロドプシンの生成の主成分にもなっています。
  • 鉄分:鉄分は、人間の血液を運ぶ赤血球に含まれるヘモグロビンの材料として使用されます。加えて、体内に存在する酵素の材料にもなりエネルギー代謝や肝臓での解毒の働きに関わっているミネラルです。
  • カリウム:カリウムは、細胞の水分量及び、体内の水分の排出に関わるミネラルで、細胞の中に主に存在しています。ナトリウムとセットで、体内の水分量を調整し、体内にある過剰な水分の排出を促進させます。むくみや冷え性と言った不調の改善効果があります。
  • カルシウム:カルシウムは骨や歯の主成分のリン酸化カルシウムの材料でもあり、人間の体内の筋肉や臓器の収縮に関わるミネラルです。神経伝達の正常化にも大きな働きを持ち、体の酵素の働きをサポートします。血液凝固やホルモンの分泌等、多用な働きを持ちます。
  • 葉酸:葉酸は、細胞分裂の核酸合成に不可欠であり、胎児の発育や妊婦において重要なビタミンです。胎児の場合は、脊椎の正常な分化を促進し先天性の奇形リスクを減らします。赤血球の分化に特に関わっており、貧血予防に効果があります。アミノ酸代謝にも関わるビタミンです。

最後のこだわりハーブは「タイム」です、

タイムは色々な種類があるのですが、

一般的には「コモン・タイム」が流通しています、

タイムはやはりエジプトが原産国のようで、

ハルトソルトにもエジプト産を使用しています、

 

このハーブにも実にさまざまな効用があり、特に有名なのは、

「咳」「痰」などの気管支系への効用があるとされています、

 

また料理では「ブーケガルニ」には必須のハーブで、

生でもドライでも必ず束ねる、いわば麻婆豆腐の山椒のような存在、

 

ぼくがこのタイムにこだわるのは、火を通す料理でも、

火を通さない、いわゆる後がけする際にも重宝するからです、

このタイムだけはあまりクレイジーソルト系には使われていないかも知れません、

もし使われていても気持ち程度で、記載さえされていない微量の場合もあると思います、

 

ただ臭い消しとしてタイムは優秀で、味や香りとして目立たないのですが、

マリネの魚の匂いや、獣肉の嫌味を消してくれる効果があります、

そこに料理人としては俄然ほれこんでいるわけです(笑)

長くなりましたが、以上が「ハルトソルト」の主な原料になります、

 

あと、「オニオン」(乾燥玉ねぎ)をブレンドしてあります、

これも粉末のものと、画像のようにある程度形の残されたミンス状のミックスにしています、

このオニオンがあることによって、お肉や魚を焼いたときの香ばしさが出ます、

玉ねぎは炒めたり煮込むと様変わりしたように美味しくなりますからね、

このオニオンはほぼすべてのクレイジーソルト系に入っているのではないでしょうか、

 

 

以上が、完成系「ハルトソルト」の全容です、

もちろん最後に天然由来の「うま味調味料=アミノ酸」も入っています、

いわゆる「味の素」ですね、

 

味の素にはいまだ偏見と誤解がありますので、

味の素さんのホームページから以下にリンク先として載せておきます、

 

きっと誤解が解けて正しい知識が学べると思います、

 

「味の素®」は何故、むかし化学調味料と呼ばれたの?

 

以下は余談です、

 

仮に糖質制限や、塩分過剰摂取を指摘されても、

やっぱりケーキやクッキーは美味しいですよね^^、

甘いものはやめられません(笑)

 

またおいしいものには味があります、

ある程度塩が効いていないとせっかくの食材も台無しになってしまいます、

深夜のラーメンも美味しいじゃないですか(笑)

屋台で水くさいおでん食べられます?(笑)

 

 

ぼくは不摂生も人生のひとつの楽しみだと思っている派です、

寝ないで運転して釣りにも行くわけですから(笑)危険この上ない(笑)

 

また身体にほんとうに悪いものが何十年も、また世界中で生き残れるわけがありません、

みなさんもそう思いませんか。

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