みりんを飲もう!(笑)
みりんは「隠し味の王様」などと評されますが、
確かにみりんを入れると味が変わります、
でもほんとうの凄さは全ての調味料を引き立てること
と云うのも、醤油とはもちろん、
塩、味噌、お酢、そして砂糖とも完璧に合います、
塩味の濃い場合は、数滴入れるだけで塩味が和らぎますし、
醤油、特にこいくち醤油との1:1の相性は目を見張るものがあります、
それとみりんは料理に「テリ」だけでなく「色」も乗せてくれます、
砂糖と酒で同じ効果があると言われたりしますが、
明らかに甘みの差に深みが出ます、
みりんのアルコール度数はだいたい13〜14 %なので清酒とほぼ同じ、
糖質(砂糖の量)で言えば、約30%強、
なので約100mlの酒に、30gの砂糖(砂糖の種類によっては微妙に違ってきます)
を溶かすとみりんの甘味(糖度)ということになります、
昔、白砂糖でやっては見ましたが、やはり甘味がくどかったです、
砂糖の「糖度」は、ショ糖の純度で、
下記に、砂糖の種類別に糖度をご紹介します。グラニュ糖が最も糖度が高く、氷砂糖や中ザラ糖がそれに続きます。
砂糖の種類 | 糖度(Z°) |
---|---|
グラニュ糖 | 99.97 |
氷砂糖 | 99.95 |
中ザラ糖 | 99.80 |
上白糖 | 97.69 |
三温糖 | 96.43 |
あれ?砂糖の話になってる(笑)
そもそも、みりんはうるち米(全ての通常品種をいう)・もち米・アルコールから作ります、
が、「みりん風」や「新みりん」は製法が違いますので、まったく別物になります、
アルコールもほとんど入っていません、
できれば「本みりん」と表記のものを買いましょう!照りも味も格段に違います、
さてようやく本題ですが(笑)
みりんの歴史は醤油と同じくらい古く、室町時代(AD.1336〜)から文献に登場します、
また戦国時代には伝説として、
「上戸(酒飲み)じょうごには焼酎を振る舞い、下戸(お酒を飲めない人)げこには味淋酒でもてなす」
と宣教師たちが酒に酔わせて武将たちを折伏をしていたと言われます、
他国のようにワインではなかったのですね(笑)
ですので、みりんは調味料としてだけではなく、
飲み物としても、江戸時代にはすでに広まっていたようです、
当時の川柳にも「にわか みりんを飲みに 寄るやっこ」とかがあって、
お酒の一種だったことがうかがえます、
そうです、みりんはリキュール(混成酒)だったのです!
ここからが本題です(笑)
確かにオリジナルのカクテルにも使うバーテンダーもおり、
その際は、本みりん、中でも「三河のみりん」が色も濃く、
アルコール度数も若干高めだと言っておりました、
昔は飲用のみりんとして、「本直し」なるものがあり、
アルコール度数も焼酎などと混ぜる(まさしく混成酒)ので、
食品成分表ではアルコール度数22.0%と表記されています、
詳しくはウィキペディアにこうあります、引用します、
本直し(ほんなおし)は、みりんに焼酎を加えたもの[1]。直しとも。江戸時代の風俗をまとめた『守貞漫稿』によると、みりんと焼酎をほぼ半々に混ぜたものを上方では「柳蔭(やなぎかげ)」、江戸では「本直し」と呼び、冷用酒として飲まれていた[2]。
「飲みにくい酒を手直しする」という意味で「直し」という呼称が発生した。江戸時代には焼酎の亜種としてよく飲まれていたが、現在ではあまり一般的ではない。かつては夏の暑気払いとして、井戸で冷やして楽しまれ、高級品として扱われていたことが、上方落語の「青菜」に窺える。また屠蘇のベースとして用いられた。
法的には「飲用みりん」と言われる。かつては酒税法上、「本みりん」とは区別され、飲用みりんは本みりんより課税額が安かったが、のちに一本化された。
1990年代にWTOの勧告により、ウィスキーの酒税が下がる一方で焼酎の酒税は上昇したが、料理酒と同一視された本直しは看過され、相対的に低い税率に抑えられた。そこで一部の焼酎・みりん製造業者は、発泡酒同様の「節税焼酎」として本直しに着目、1990年代末期には飲用酒としての販売量が急激に増加した。
しかし大蔵省(現・財務省)はこれを見逃さず、2000年の酒税改正において、焼酎を多く加えた飲用みりん(アルコール分23度以上、またはエキス分8度未満)については焼酎と同じ税率となり、本直しへの需要は急激に廃れた。現在の本直しは、比較的限られた業者が製造・販売している。
ですので、おうちで酒を切らした時、台所からみりんを持ってきて飲みましょう(笑)
空にするとバレるので、少しずつがいいと思います(笑)
今日はそんな料理になくてはならないみりんのお話でした、
わたくしは「タカラ本みりん」を好んで使います、
瓶ものの1.8ℓがいいのですが、最近はもっぱらペットボトルものを使っています、
瓶ものとペットでは若干味が違うのですよね〜、
三河ものは使い慣れていないせいもあるのでしょうが、
やはり飲み物に適しているのではないでしょうか、うまいですよ!
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