⑳ 対価と評価について
これは仕事に関して企業側からの、いわゆる給料を支払う側、
と、それを受け取る側、労働力を提供する側とのギャップ(温度差)のお話です、
「評価」は英語では実にさまざまな表現があり、
一概に人の評価や査定、考課などに用いられる基準だけで、
これと言った単語はありません、実にいろいろあります、
反対に「対価」に関しては、あまり幅は広くなく、Compensation のみで、
他に価値の意訳での「対価」は、Price、や、Value、になります。
確かに対価はわかりやすくて簡単ですが、
評価は日本人にとってはわかりやすい範囲でしか理解されていません、
評価を辞書で引くと、
「どれだけの価値・価格があるかを見定めること」
とあります、
対価は、
「財産・労力などを人に与えまたは利用させる報酬として受け取るもの」
とあります、
評価を英語では「Evaluation = Performance Evaluation」が代表でしょうか、
次に映画や本などを評価する、Rate レーティングですね、
Assess、これもEvaluationと同じで、物や人にも使われます、
Estimate、これは物の価値やお金の数量に用いられることが多いです、
Assessment、時間軸の長い場合、特許の取得とか、過去5年に亘っての分析の結果など、
他にも「見積もり」や「鑑定」= Appraisal などもあり、実に多岐に亘ります、
まぁ今回の記事は英語の勉強ではありませんので(笑)
アメリカやヨーロッパなどでは、この評価と対価に対して非常にシビアです、
日本では竹を割ったように真っ二つで、
給与は対価として、
評価は成績や業績、役職などに分けて考えられます、
いえいえ諸外国ではプロスポーツ選手の年棒も会社役員の報酬も、
普通のサラリーマンの給料も、パートタイムの時間給も、
みな「評価」としてみなされます、
なぜなら労働や情報技術などに対しての給料や報酬は、
お金として考えると「対価」になりますが、
彼らはそこで終わることはありません、
必ず評価を求めてきます、時給1000円なら1000円ではないのです、
額が少ないとか多いではなく「役に立っているのか」が問われるわけです、
その時に、充分な給料を取っているなら「正当に評価されている」=充分な給料
少ないと思ったら「評価されていない」=給料の不足、となるわけです、
評価されているなら「充分な給料である」という価値観があります、
そこに「給料は少ないがちゃんと評価されている」という論は成り立ちません、
なぜなら彼らは「役に立ちたがっているからです」
逆に「あり余る給料でも役に立っていない」なら辞めます、
自分を売るんですよね〜、自分に価値がある、その評価として報酬や給料がある、
だから儲かってる会社で働きたい、忙しい組織で活躍したい、
いくら個人の成績が良くてもチームが優勝しなければつまらないのです、
それで過分な年棒を取っていたらチームを去ります、
自分が所属するチームが優勝するために選手は働くのです、
それでこそ一流の仲間入りができるからです、
会社も2人以上の組織もやはり利益がなければやっていけません、
その利益を生むために自分が貢献できているのかが彼らにとって最重要です、
きちんと約束の給料や報酬を戴いたなら、
正しく評価しているのだと受け止めます、
もっと給料が必要になれば、より高い評価を受けるために頑張ります、
ですので日本人と西洋的な考え方の違いは、
単にクールだとか、シビアとか割り切った考えとかの一元性ではなく、
常に会社と個人は対等であるという認識が強いのです、FiftyーFifty を目指します、
だからよく文句を言いますよ、レベルで言えば「進言」してきます、
また会社側も要求が強いです、厳しく言えばすぐに首を切ります、*Fired
*火事ではないです(笑)Financial Independence, Retire Early の略で早期退職が直訳、
他にも=Dismiss, Terminate, Relieve, などが解雇(クビ)の意味で使われます、
労働者側と雇用主側とのギャップを埋めるために常に議論(Discussion)します、
また一対一の対話(Dialog)や少人数での会議をします(Conversation)
愚痴ではないですよ、愚痴は上司の陰口や同僚への悪口などの個人攻撃、
また会社や労働環境に対する不満などです、
そういう人も居るにはいますが、優秀な社員やパートタイマーは、
常に建設的な意見を出してきます、
会社が儲かって、自分の評価も上がって欲しい、活躍したい、
そういう熱意があるんです、
それは周り回って、給料やボーナスに反映されるからです、
それを信じています、信頼関係ですね、
日本人は黙りすぎる傾向があります、
阿吽の呼吸なんて親子でも夫婦でもありませんから(笑)
あったらケンカなんかしませんて(笑)
(笑)
しかしそれは正当な給料を取ってからモノ申すことであって、
不満のある給料では単なる「給料あげろ」の組合運動と何ら変わりません、
自分の給料=評価、が正しければ、より建設的な意見を提案、進言して、
もっともっと働きやすい職場環境、働きやすい人間関係を築いていって欲しいと思います、
ビジネスの世界に遠慮は禁物です、
遠慮して売り上げが上がるなら結構なことですが、
そうは問屋が卸さないでしょう、
団結の二字も対話から始まります、
どうかみなさんは、日本であっても海外で仕事をするにしても、
きちんと自分に対する評価を給料で示してもらえたら、
言うべきことをキチンと述べて、より良く会社をしていこうじゃないかと、
盛り上げていって欲しいですね、
きっといつかは正当な評価をされて申し分ない対価として、
お給料をいただけると思います、
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