労働環境についてのコラム

はるか昔のように思えるのですが、

飲食店の労働時間は長かったです、

休みは当然週一回でしたし、

どう考えても店にいる時間の方が長かったですね、

+通勤時間を足すと、おそらく家を出て家に帰るまで、

14〜5時間が週に6日続きます、残り9〜10時間、

 

これはどうだったんでしょうか?

当たり前だったし、仕事を覚えるのも楽しかった、

同僚や先輩、仲間が必ずいましたので、

嫌なことも含めて毎日が充実していたと思います、

僕は時間が長いだとか、休みが少ないとか、

そういったことを問題にしても仕方がないと思うのです、

それが事故や疾病に繋がらなければ稼げれば良しと思う考え方です、

 

良くないと思うことは、

ひとつは「経営者がガメる」一人勝ちであるタイプ、

ひとつは「事業体自体に利益が出ないこと」

 

もちろん経営者は人並外れた才覚を駆使して、

様々なプレッシャーやストレスを一身に受けなければなりません、

いくら給料を取ってもいいとも言えると思います、

特に資金繰りは事業の要(かなめ)になります、

 

それでも昔の親方大将で、過酷な労働環境のもと、

低賃金で長時間の労働を当たり前のように強要することは、

現代に於いて、厳しく見直しが叫ばれています、

 

もし経営者に過分な報酬や給料が取れているのなら、現金での分配ではなく、

営業時間を短くして売上を調整し、利益を少なくする(利益の還元率を上げる)

もしくは人件費率の幅をもう少し広げ、

各従業員の負担や労働時間を短縮する、または休日を増やす、

そういった改善が為されてはと思うところです、

元々は自分が望んで入った会社なり職業です、

楽しくないはずがありません、また得意のために努力します、

 

であるからこそですが、

職場環境の改善について、従業員側にも非が無きにしもあらずです、

それは陰で愚痴を言ったり文句をたらたら並べるのではなく、

またそれは心の問題でもあるので精神衛生上とても良くありません、

 

「言うべきことをきちんと言う」

また「順序を間違えないように進言する」

「必ず改善策とそのもたらされる効果を述べる」

この3つが大切です、

 

その上で上司なり店長なり社長なりに掛け合ってみる、

結果や方向性を決めるのは会社ですから叶わないこともあるでしょうが、

一人が立ち上がらなければ何も始まらないのです、

一人が全体を代表し、一人がやがて会社全体、店全体を動かすのです、

これは大切な組織論の根本です、

日本人は兎角、右と左を見てモノを言います、

誰も言わないから私も言わないです、

片や、労働組合のようにみんなが立ち上がるから私もどっこいしょ、

 

労働者側にも責任と、また権利があります、

自分の生活を向上させる権利、自分の勤務先を発展させる権利です、

責任は現場の意見を、改善発展のために進言していくということです、

それは一人から始まります、

 

会社側は会社側で現場の意見を汲み上げ、より良い職場環境、

またより高い利益の分配、社会へのより良い貢献をする、

話し合えば必ず道は開けてきます、

会社側と従業員が同じ目標に向かって一体となる、

そのための労働であり生産であり、事業の活動だと言えるでしょう、

それは社長一人からのトップダウンであってもいいかと思いますけど、

末端のアルバイト、パート、新入社員からのボトムアップが理想です、

すべての職場は現場ですから、

会社のトップが決めることを予め自分の中で決めつけないで、

また言っても無駄だと諦めないで、

正しい事だと思えるのであれば仲間を作ってもいいでしょう、

団結してください、

 

一回二回でダメでも対話を続けるなら必ず道は開けます、

それは商品の販売価格に反映されるかも知れません、

それは自分の給与に反映されるかも知れません、

それは会社の就業規則に反映されるかも知れません、

いずれにしても現状維持というものは時代が流れ、

人が歳をとり、変化していく世の中に於いては後退と言えるでしょう、

やがて衰退し淘汰されていきます、

 

大切な自分の人生、生活です、

また大好きな自分で選んだ職場であり会社です、

文句や愚痴を意見、提案に替えてモノ申していきませんか、

そうです、一人からです、あなたから始めるのです、

今日から、今から、自分から始めるのです、

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