懐石料理と会席料理の違い
会席料理も懐石料理もいろんな流派や、それぞれの格式があって、
一概にどれが正しいとか上だとかはありませんので、
個人的な見解での説明になることを最初にことわっておきます、
僕自身、「懐石料理」は知識だけで経験がないのですが、
茶懐石(料理)として「会席」料理とは区別しています、
本来違う料理格式になっています、
ただどちらも一汁三菜の基本には変わりありません、
経験上の会席料理は「宴席=宴会」での料理で、
大きく二つの食事にわかれます、
一つは「食い切り料理」とか「即席料理」と言われる型で、
カウンターやテーブルで食します、
この場合、順番に料理が出てきます、
次から次へと出てきます(笑)
僕の経験上から以下にその流れを記載します、
1、先付け(付き出し)お通しとも 通常は一品小鉢でしたが省略されることもありました
2、八寸(前菜)本当に8〜10種類あって結構お腹が膨れました
3、お造り(塩や酢で加工したものは向付=精進や懐石料理に因んでむこうづけと言いました)
4、焼き物(段取りによってあとの揚げ物と前後することも)
5、焚き合わせ(これも5〜7品あって湯葉煮が大人気でしたね)
6、蒸し物(夏は酢の物に・秋冬は土瓶蒸しや蕪(かぶら)蒸しなど)
7、揚げ物(高台(こうだい)の器を使う時は*台の物とも)*諸説あります
8、椀の物(留椀=とめわん=とも)
9、ご飯と香の物(一文字飯や豆ご飯、ハモ寿司とお漬物など)
10、デザート(京都でしたが和菓子ではなく主にメロンなどのフルーツを出していました)
他には、店によって八寸→お造り→焼き物などの間に「箸洗(はしあらい)=小吸い物」があったり、
店主の好き嫌いで(調理場が汚れるからなど(笑))揚げ物を出さないことがあります、
また、宴会の席などで、トップの写真のように一度にすべての料理が並ぶこともあります、
個別の器であってもプレート式であっても「会席料理」になります、
冠婚葬祭式典料理もだいたいがこの形で提供されます、
次に茶懐石ですが、これも流派によって若干の違いがあるようです、
ちなみに「たん熊」さんは暖簾(のれん)分けでいくつか店舗があります、
「本家たん熊」さんはこちらです、ちょっとややこしいのですが…
むかし西石垣通(さいせきどおり)の、このお店(四条下(さが)ル)の近くで働いていましたので、
一度忘年会に当時「魚勝」うおかつの親父さんに連れて行ってもらったことがあります^^、
1、先ず上の写真のように「ご飯・汁物・向付=一菜」からいただきます
2、椀物(二菜)
3、焼物(三菜)
4、預鉢(一汁四菜になるので出さないこともあります)強肴(しいざかな)とも
5、箸洗(先に汁物がありますので湯呑みのような漆器で少量出てきます、味付けもうすいです)
6、八寸(簡素な物)*上記画像のDiscover Japanをご覧ください
7、湯桶と香の物(おこげのおじやと漬物ですね)
8、菓子と茶(デザートになります)
こういった流れでしょうか、
しかしながら、元々「本膳料理」なるものがあり、
この形式が現在の会席料理と言われる「元祖」になると言われています、
ただこのような本膳料理は現代では見かけられなくなり、
一つのお膳の「一汁三菜」や「食い初め」料理としてその名残を残しているようです、
最後に、これって思うのですが、
新羅・高句麗・百済の時代の「宮廷料理」や、
沖縄宮廷料理(琉球王国時代)からの流れを汲んでいるようにも思えないでしょうか、
今日はなかなかに時間がかかりましたが(笑)
ちょっと難しい料理の話をアップしてみました!
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