⑲ アメリカでお通し・付き出しはトラブルの元
外国人は基本的に「注文していない」料理が出てきてもお金を払いません、
当たり前ですが、
日本では、「付き出し」「お通し」と言って、先に出てくる料理がありますが、
基本これは「無料」としなければいけません、
席料とか、チャージと言っても、それは違うだろう、と考えられてしまいます、
上の写真は、アンティパスト Antipasto、
イタリア料理では注文しないと提供されない料理です、
フランス料理では、Hors-d’œuvre オードブル、綴りこれであってる?(笑)
日本の料理でも、きちんと、「付き出し」「お通し」「前菜」「八寸」との区別があり、
この中の、付き出しとお通し、また時に小鉢については、
注文された料理ができるまでの間、「お酒のアテにでもどうぞ」という、
おもてなしの気遣いが込められていますので、
そこに「チャージ=料金の発生」、があると、外国人は戸惑います、
それはコース料理なら含まれているものだし、
また事前にその旨を知らせておくべきではないか、と静かに捲(まく)し立てられます(笑)
なのでサントリーの寿司バーではお通しを無料で出していました、
その分、売上は確かにできませんが、チップには影響が出てきます、
尚、逆に無料のものに関しては過去記事にもありますが →「無料のものがたくさん」
ガリや、醤油、お茶、わさびには容赦なく襲ってきます(笑)
シビアなものです( ̄▽ ̄;)、
とにかく僕の経験したアメリカでの飲食の事情と云うものは、
合理的(理に合っている)、
お客様本位か店側本位かを「道理」で線引きをしています、
なので、日本での常識的なことはあまり役立たず、
無料のものは無料だろ、それを量を弁(わきま)えろとは何事か、
となるわけです、ガリしかり醤油しかり、またわさびしかり、お茶もですね、
マナーは守りますが、と同時に筋も通してこられますので、
日本人は「これだから困るんだよな」と日本人の常識を物差しにするので、
ま、いわゆる敷居が高かったのでしょうね、
寿司・和食先進国のアメリカでは、今となっては日本人経営の店は少なく、
ほとんどが外国人経営にとって代わられました、
彼らのやり方は「なるほどな」と勉強させらたものです、
いわゆる日本人の常識が通用する超高級店のみが生き残っている状況です、
この先、また新しい寿司職人が海外に赴き仕事をされる際は、
新時代の寿司になっていると思われますが、
なによりもお客様本位とかではなく、
「合理的」「道理にかなっているか」を判断して頑張ってほしいと思います、
是非とも21世紀の現代寿司調理師として活躍してください!
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